行政書士の知り合いはいなかったので、最初はネットで検索して見つけた別の大手行政書士事務所に相談に行きました。
その事務所は、福祉関係を重点的に取り扱っているとホームページで謳われており、従業員数も多い事務所でした。

最初に相談に行った事務所の初回相談は、その事務所の代表ではなく、（おそらく入社して間もないと思われる）職員が対応しました。
当然、その職員は、こちらが開業にあたり抱える悩みを解消できるほどの知識は持ち合わせておらず、依頼しようという気持ちにはなりませんでした。
そこで、家の近くにある別の行政書士事務所に電話をかけたところ、障害福祉に強い行政書士として将巳事務所さんをご紹介されました。

初回面談の際に、代表の将巳さんが、こちらが抱える悩みについて的確なアドバイスをしてくださったことが一番の決め手です。
また、私は高校時代に野球をしていたのですが、将巳さんも高校時代に野球をしていたというエピソードをホームページで拝見し親近感を感じたということも、二次的ではありますが依頼を決めた理由です。

はい。
サービス管理責任者の実務経験の問題です。
私は、認知症対応型グループホームでの勤務経験を利用してサービス管理責任者となるために必要な各種研修を受講しました。
しかし、申請の段階で「認知症対応型グループホームの実務経験はサービス管理責任者の実務経験としては認められない」ということになり、指定許可が下りない事態に陥りました。
既に、開設予定の施設はリフォーム工事が進み、従業員の雇用も始まっている状態だったので夜も眠れない苦しい時間を過ごしました。

この大ピンチのときにも、将巳さんは諦めず、法令を徹底的に確認し、他の指定権者の取扱い等を調査し、再度指定権者である札幌市に掛け合ってくれました。
その結果、無事、私の実務家経験が認められ、予定通りの期日に指定許可を得ることが出来ました。

将巳事務所は、明朗会計で大変好印象でした。
将巳事務所よりも少しくらい安い金額を提示されている事務所も探せばあるのでしょうが、「知識と経験が豊富な将巳さんが面談から実務まで全て対応してくれる」ということを考えると将巳さんにお願いした方が良いというのが正直な感想です。

障害福祉の法令・通達は複雑で理解が大変困難です。
理解が不十分なまま手続きを進めると、取得できるはずの加算を取り漏らすことも十分起こり得ます。
「スタートアップ時は出来るだけ初期費用を押さえたい」という気持ちは実際に開業した身として良くわかりますが、適切な加算の取得や役所の実地指導に耐えうる法令遵守体制を確保しておくという観点からは、将巳事務所へ依頼するのが良いと思っています。